[和名・種類] |
ミズクラゲ |
[学名] |
Aurelia aurita |
[英名] |
Moon jelly |
[名前の由来] |
水水母。
別名、ヨツメクラゲ(四ツ目水母)。傘を通して4つの生殖腺が目のように見えることから。 |
[分布] |
日本各地、太平洋、大西洋、インド洋など |
[科名] |
旗口クラゲ目ミズクラゲ科 |
[特徴・生態] |
温帯の沿海にごく普通に生息するミズクラゲの仲間。ときに大群になることもあります。
傘は直径10cm〜17cmの扁平な皿状で、なかには直径が50cmを超えるものもあります。傘は半透明で、寒天質です。中央部に4個の赤褐色〜紫色の馬蹄形の生殖腺があります。傘の周縁には多数の短い触手が並び、8個の平衡器があります。傘の下面中央に口が開き、それに続く胃腔からは多数の放射管が周縁の環状管に向かって、分枝しながら伸びています。口を取り囲むように、外側に4本の長い口腕が垂れ下がりますが、各口腕にはヒダがあり、そのヒダの縁には多数の小触手が並びます。
動物性プランクトン、仔魚を捕えて食べます。
受精した卵は、プラヌラ幼生→幼ポリプ→ストロビラ→エフィラを経て成体になります。
大量発生したミズクラゲは、発電所の取水口入に侵入し停電を起こしたり、漁網を破損すことがあります。刺胞を持ちますが、刺されてもそれほど痛みはありません。最近ではペットとして飼育されることもあります。
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[レポート] |
ミズクラゲの写真です。
大量発生することもあるクラゲの一種、ミズクラゲ。2012年には、関西電力の南港火力発電所と姫路第2火力発電所が、ミズクラゲが大量に発生し取水口から海水の取り込みができずに、出力を落として稼働させるという事件が発生。事故か?こういった事件・事故は、各地でたくさん起こるんですよ。珍しいことではないんです。
もちろん電力会社側も、クラゲの除去を行うのですが。電力需給がひっ迫している時に発生すると、かなり困ってしまいますね。
少しくらいの発生量なら問題ないんですが、物凄い数のクラゲが発生するんですよ。数十トンとか、数百トンとか、考えられないほどのミズクラゲの大群が。ショベルカーですくって、トラックに積んで除去作業とか、そんな感じになります。ダイバーが潜って取り除くとか、そんなレベルじゃないんですよ。ミズクラゲが大量発生すると、とても大変なんですよ。 |
[写真撮影] |
2010年07月17日 |
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