水田や湖沼に生息する、カモの仲間の冬鳥です。
全長は約72cm、翼開長は約138cmになります。体は暗褐色で、背には淡色の横斑があり、首には黒い縦斑が並びます。脚はオレンジ色です。くちばしがオレンジとピンクの中間色で、基部に白いリングがあります。若鳥には、くちばし基部の白色部はありません。飛び立つ時に盛んに鳴きます。雌雄同色で、つがいの結び付きが強く、一方が死ぬまで連れ添います。
夜間は安全な池や沼で休息し、早朝に広い水田地帯などに隊列を組んで群で飛来します。植物食で、地上ではイネの穂、ムギの葉、水面の水草などを食べます。つがいと前年生まれの数羽の幼鳥からなる家族群で行動し、しれが集まって大群になります。
宮城県伊豆沼、石川県片野鴨池、佐渡島、琵琶湖、中湖、宍道湖などが有名な生息地です。渡りの時期には北海道でも見られます。
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