内湾、湖沼、川などで普通に見られる冬鳥。他の淡水カモ類よりも、海上に出る傾向があります。
小群〜大群で生活し、近似種のアメリカヒドリが混じっていることや、アメリカヒドリとの交雑個体もいます。
おもに植物食で、内陸の湿地では草の葉を引きちぎって食べます。短いクチバシと強いアゴの力は、そのために適応したと考えられます。海辺では、アオノリなどの藻類を好み、海苔の養殖地では敵視されることもしばしば。日中でも盛んに採食します。
オスは頭部が茶褐色で、額〜頭頂部はクリーム色です。目の後方には、光沢のある緑色がある個体もいます。短いクチバシは鉛色です。首も短いです。オスの胸はブドウ褐色で、下尾筒は黒色です。メスは赤褐色です。エクリプスはメスに似ていますが、雨覆がメスは灰褐色、オスは白色で、飛翔時に目立ちます。雌雄共に、腹は白色です。
全長はオスが約53cm、メスが約43cmになります。翼開長は68cm〜84cmになります。
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