平地から低山、都市近郊部、農村、海岸などに幅広く生息するカラスの仲間。しかし、都市中央部や、高山帯には余り生息していません。
全長は50cm、翼開長は99cmになります。野鳥の大きさの基準になる鳥のひとつです。全身が黒く、羽には緑や青のかすかな光沢があります。
クチバシはハシブトガラスに比べて細く、額からクチバシにかけて段差はありません。
鳴く時には、腹を膨らませます。電柱や梢などにとまって、頭と尾を上下させ、ガーガーと激しく鳴いて縄張りを主張します。一般的に、ハシブトガラスは鳴き声が澄んでおり、ハシボソガラスは濁っていることが多いといわれていますが、必ずしもそうではない場合もあり、鳴き声だけで識別するのは難しいです。
雑食性でハシブトガラスと同様に、地上で昆虫や腐肉、残飯などを食べます。農作物など、植物性のものを採食する比率が高いです。餌を物陰に隠して貯える性質があります。
繁殖期にはつがいで縄張りを持って生活し、高木上に木の枝を集めて巣を作ります。
秋冬は集団で生活し、大群で林をねぐらとしています。ハシブトガラスと混じっていることも多いです。
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