[解説・特徴] |
北半球に多く分布するナデシコ科ナデシコ属の植物の総称。多くは多年草です。
茎に節があり、葉は対生し、披針形です。花は頂生し、単性の円錐花序につきます。
昔から観賞用に栽培され、交雑しやすいので多くの園芸種ができました。園芸種の中でもっとも進んだものが、カーネーションになります。
セキチクは中国原産の多年草で、花壇、鉢植えなどに使用されます。日本、欧米で改良された品種も多く、イセナデシコは江戸時代に伊勢地方でセキチクから改良されました。切れ込みの深い花弁は長さ約20cmにもなります。トコナツも江戸時代〜明治時代に改良され、八重咲きもあり、四季咲性です。
このほかにも、オーストリア〜シベリア原産のタツタナデシコ。ヨーロッパ原産のヒゲナデシコ、アメリカナデシコ。東ヨーロッパ原産で黄色花のナッピー。スコットランド・ノルウェー原産のデルトイデスなど、多数の品種があります。 |