誕生石
フェザー状インクルージョン内包エメラルド結晶(Emerald)。
宝石言葉
心の成長、内面に実。
誕生石物語
エジプトの女神マートに捧げる日です。太陽神ラーの娘で、時の計測者トートの妻であるマートは、古代エジプトにおける立法を司る女神です。冥界の法廷で、人の心臓・魂を計量します。天秤の片方の皿にはマートのシンボルのダチョウの羽根が置かれ、もう片方の皿には死者の心臓が置かれます。平衡が保たれれば、真実・正しい者のレッテルが貼られます。頭上にダチョウの羽根を付け、太陽の船に乗る女性の姿、あるいは羽根のみで描かれる、真理と正義の女神です。
宝石の中にも、羽毛を内包するものがあります。フェザー(羽根)状インクルージョン(内包物)と呼ばれ、エメラルドの結晶内に多く存在し、天然の証拠の手掛かりのひとつとなります。
誕生石の特徴
欠点のない人間など存在しないのと同様に、宝石内部にフローのないエメラルドも存在しません。
天然の証拠のインクルージョンの中でも、キラキラと光るもの、コケのようなものが内包すると評価は下がってしまいます。
美しいしっかりとした緑色、透明度、最小のフローが、選ぶ時のポイントになります。
粘り強さがない宝石なので、衝撃には注意してください。
誕生石占いと誕生石の力
人間関係では、相手には完璧主義を押し付けるのに、相手が望んでも自分自身はいいかげんなタイプです。
欠点のない人間などいないので、おおらかな心で相手を受け入れるようにしましょう。そして、相手を信じて従うようにしましょう。
たとえ欠点があっても美しさの変わらないエメラルドを見つめ、自分の欠点も受け入れるようにしましょう。
もうひとつの誕生石
エメラルド。
宝石言葉
幸福。
誕生石物語
古代アステカ文明が栄えた南米の地、スペインの冒険家コルテスはヨーロッパ人として初めて足を踏み入れました。そこで彼が目にしたものは、ふんだんにエメラルドを使った神像の数々でした。
コルテスは、黄金は好きなだけ与えるのでエメラルドを7000個欲しいと伝え、おびただしい数のエメラルドをスペインに持ち帰りました。
のち、神像や聖杯にしか使われてこなかった神聖な宝石エメラルドは、装飾品として使われるようになりました。 |