誕生石
レッド・スピネル(Red spinel)。
宝石言葉
好奇心。
誕生石物語
英国王室第一公式王冠のインペリアルステート・クラウン。歴代王や女王の載冠式や公式行事に使用されます。
宝石をちりばめた王冠の表面に装着された約50mm×40mmの鶏卵大の赤色宝石は、黒太子のルビーと言われています。百年戦争のさなか、常に黒い鎧を身にまとって敵軍を撃破し続けたエドワード皇太子が、カステリア(現在のスペイン)を破った時に王から贈られました。のち、ヘンリー5世のヘルメットに装着され、1915年(大正4年)の今日、アジャクールの戦いを勝利に導いた歴史のある宝石です。
王冠上にある宝石はルビーと言われていましたが、鑑定の結果、とても良く似たレッド・スピネルだとわかりました。歴史の物言わぬ証人として、現在でも赤い輝きを放っています。
誕生石の特徴
ルビーに酷似した赤色の宝石です。
結晶はダイヤモンドと同じで、ピラミッド2個を重ねたような正八面体です。
10段階で表示されるモース硬度は8あります。
原子の結び付きの弱い面から割れる劈開(へきかい)の性質もなく、熱や薬品に侵されることもなく、高い透明度と色が特徴です。
比較的安価でもあるので、もっと積極的に利用していきたい宝石です。
誕生石占いと誕生石の力
バランスとハーモニーを大切にし、周囲の人に気遣いができる人です。
人から頼りにされることも多いです。
相手の気持ちを思い、アーティストの才能も秘めているので、わき役に徹するのもホドホドにしましょう。
少し大き目のレッド・スピネルは、自己主張するパワーを与えてくれる宝石です。
もうひとつの誕生石
ダイヤモンド。
宝石言葉
清浄無垢。
誕生石物語
世界の歴史を彩ってきた有名なダイヤモンドのひとつに、フランス王家に代々伝えられる「リージェント・ダイヤモンド」があります。
18世紀の初め頃にインドで採掘され、1717年にフランスの摂政(リージェント)に50万ドルで売られたものです。
このことからリージェント・ダイヤモンドと呼ばれるようになり、歴代の王がこのダイヤモンドの威光で身を飾り続けました。
現在ではルーブル美術館で展示されています。 |