セイヨウミザクラの品種のひとつの落葉高木。
高さは約20mになります。樹皮が傷付くと、樹脂が出て昆虫や菌の感染を防ぎます。
花は葉の展開と同時に咲き、2個〜6個の散房花序になります。花茎は2cm〜5cmあり、花は直径2.5cm〜3.5cmの5弁花です。雌雄同株です。
葉は長さ7cm〜14cm、幅4cm〜7cmになります。表面は艶があまりない緑色で、細かい綿毛が生えます。縁には鋸歯があります。葉柄には蜜腺が付きます。
果実は直径約2cmの液果です。6月に黄赤色に熟します。中に種子が1個あります。自家不和合性なので、結実には他家受粉が必要で、ハチなどによって受粉します。
ナポレオンと黄玉の交雑によって、偶然にできた実生品です。
果実は大変美味で、食用にされます。日本には明治時代初期に渡来し、山形県、福島県、長野県、山梨県などで盛んに栽培されています。ヨーロッパ東部では、野生状態で生えています。
|