山地に生える常緑高木です。
高さ20m、直径1mほどになります。樹皮は灰黒色で滑らかで、割れ目はできません。本年枝は褐色を帯びた灰緑色で、毛が散生します。翌年には灰黒色となり、円形の小さな皮目が目立ちます。
葉は互生し、長さ5cm〜10cm、幅2cm〜3cmの卵状長楕円形です。上半部に鈍い鋸歯のあるものと、ないものがあります。スダジイよりやや小さくて薄いです。
雄花序は長さ8cm〜10cmで、新枝の下部から上向きに伸びますが、先端は垂れ下がります。雄花は半円形の苞のわきに1個、まれに2個つきます。花被は直径3mmほどの半球形です。オシベは10個〜12個です。雌花序は長さ約8cmで、新枝の上部の葉腋から直立し、雌花が多数つきます。雌花の基部は直径1cmほどの椀状の総苞に包まれています。虫媒花なので、強い香りを発散させます。
果実は長さ6mm〜13mmの球形の堅果です。若いうちは殻斗に包まれ、翌年の秋に成熟して殻斗が3裂し、中から堅果があらわれます。
|