中国原産の常緑低木。揚子江沿岸に自生地があり、日本には江戸時代に渡来し、関東地方以西で栽培されるようになりました。
高さ1m〜2mになります。樹皮は緑色で、長さ約1.5cmの刺があります。
葉は互生し、長さ4cm〜10cm、幅1.5cm〜3cmの卵状長楕円形〜長楕円状披針形です。先端は鈍く、基部はくさび形です。質は厚く、表面には光沢があり、葉裏には明るい油点が密にあります。ごく狭い翼があります。
花は、葉腋に芳香のある白色花を1個〜3個つけます。直径約2cm、花弁とガク片は5個、オシベは多数。花糸は数個ずつ合着して筒状になります。
果実は直径2cm〜3cmの球形のミカン状果。11月〜12月に黄色に熟し、表面に油点があります。
果実は甘酸っぱく、果皮にも甘みがあり、そのまま生食できます。ジャム、砂糖煮、ハチミツ漬けなどにできます。
|