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 性機能障害
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性機能障害ってどんな病気?

精神科的なことが多い

 

イメージ画像 性にまつわるさまざまな問題の大半は、泌尿器科や婦人科ではなく、精神科の分野になります。
 性欲の低下、性行為への嫌悪、ED、早漏、不感症、性交痛、膣痙攣などがあります。最近になって話題を呼んでいるものに、性同一性障害があります。

判断が難しい病気

 

 重要なのは、何を、どこまで、異常や障害と呼ぶかという判断です。性機能障害では、周囲の状況、本人の性格、相手との感情関係、年齢、身体的健康なども考慮しなければいけません。
 性欲には個人差が大きく、性行為への好悪は生活環境や異性との出会いによって左右されます。ED、早漏、不感症、膣痙攣なども、幼少期からの性教育、パートナー、生活状況、その場の雰囲気などによって大きく異なります。


性欲低下障害ってどんな病気?

性欲の減退

 

イメージ画像 性行動に対する、興味と行為の減退がみられる病気です。
 男性であれば、性欲が低下すれば、EDが併発します。

原因

 

 過労やストレスなどの慢性疲労状態、無意識な性への葛藤、異性敵視などがあります。
 男性ホルモンの低下が原因になることもあります。

治療法

 

 性的空想、感覚集中訓練法、不安を徐々に減らすための脱感作療法(だつかんさりょうほう)を行います。抗うつ薬を併用することもあります。
 治療には時間がかかります。まずは、セルフプレジャーができるようになることを、目標として治療を行います。


勃起の仕組みは?

陰茎は海綿体

 

イメージ画像 陰茎内(いんけいない)には、多数の細い血管がスポンジ状に配列している海綿体が、靭帯(じんたい)に似た白い膜に覆われています。
 通常は、海綿体に流入する陰茎動脈と、流出する陰茎静脈の血流量はバランスが取れています。

海綿体内に血液が送られ勃起

 

 性的興奮によって陰茎動脈が拡張し、大量の血液が海綿体に流入すると、海綿体が拡張します。
 陰茎静脈は陰茎の白膜と海綿体に挟まれて収縮し、海綿体から血液の流出を防ぎます。
 この結果、さらに海綿体内に血液が充満し、陰茎が勃起します。

病気によって勃起しなくなることも

 

 血管のメカニズムが、動脈硬化などで損傷を受けたり、血管を支配する脳脊髄神経、末梢神経が障害を受けると、性的興奮を受けても勃起しなくなります。


性嫌悪障害ってどんな病気?

性的雰囲気の回避

 

イメージ画像 性的雰囲気になるのを嫌ったり、性的接触を嫌悪し、回避してしまいます。

性交に対する恐怖症

 

 男性の大半は夫婦仲が良いにも関わらず、性生活のない状態になってしまいます。女性の場合、パートナー間での仲良し度は半々くらいです。
 最近では男性の性嫌悪障害が急増しており、ある時を境にしてパートナーと性交できなくなります。セルフプレジャーはできるので、恐怖症に類似していると考えられます。

原因

 

 愛情の質の変化にあります。
 従来の男女間の恋愛から、家族愛や肉親愛に変化していくため、パートナーが性の対象ではなくなってしまいます。性的状況になると、近親姦に似た恐怖感が生じ、生理的に拒否してしまいます。

治療法

 

 性欲低下障害と同様に、性的空想、感覚集中訓練法、不安を徐々に減らすための脱感作療法を行います。
 治療の成功率はあまり高くなく、治療効果は10%〜30%で、治療が困難な障害です。


遺精ってどんな病気?

性行為とは無関係な射精

 

 性交やセルフプレジャーなどとは無関係に、ほとんど無意識のうちに射精してしまうことを遺精と呼びます。

原因

   昼間にひどく緊張した時、目から性的な刺激を受けた時、何の引き金になることもなく突然起こることもあります。精液となる分泌物が体内に貯まって、それが体内の器官の伸展刺激を与えることが、おもな誘因と考えられます。
 禁欲している期間の長い若い青年では、自然な生理現象です。
 1日に2回〜3回以上あり、勃起や性感をともなわない場合、病気が疑われます。原因としては、神経衰弱、精神興奮状態、脊髄神経疾患でみられることがあります。

夢精ってどんな病気?

睡眠中の射精

 

イメージ画像 睡眠中、自分の意思とは無関係に射精してしまうことを、夢精と呼びます。最初の夢精を精通(せいつう)と呼ばれます。
 女性の初経に対応する性的な生理現象です。初めて夢精を経験した時は驚きや戸惑いを覚えるかもしれませんが、健康的な性的成熟の過程にある証しです。
 睡眠中に、性的な夢やオルガズムをともない、勃起後に射精してしまいます。夢やオルガズム、勃起をともなわないこともあります。
 13歳〜16歳の青年期に良くみられる現象で、病気ではありません。自慰の回数の少ない人は、夢精の頻度が高くなります。性交や加齢によって、夢精は次第に減少し消失します。

原因

 

 青年期では、精液の成分を作っている精嚢腺(せいのうせん)や前立腺(ぜんりつせん)が分泌液を大量に作るため、自律神経を介する射精反射が起こることが原因だと考えられています。
 夜間は膀胱が尿で充満するため、膀胱に接している精嚢腺や前立腺が圧迫され、夢精が起こります。


精路の仕組みは?

精液が作られる場所

 

イメージ画像 精子は精巣で作られ、精巣上体という精巣後部にある貯蔵庫に保存されます。射精時は、精巣後部にある貯蔵庫から精子が一気に精管を経由して尿道内に排出されます。
 射精と同時に、精嚢腺(せいのうせん)、前立腺の分泌物も尿道に排出され、それらがまとまって外尿道口から射出され、精液となります。

精子の方が少ない精液

 

 精液の大部分は、精嚢腺、前立腺から作られた分泌物です。この分泌物に、精子が混じっているのが精液です。


早漏ってどんな病気?

早く起きてしまう射精

 

 最近の定義では、「射精のコントロールが苦手で、本人が望む前に射精が起きてしまう場合」を、早漏と定義しています。
 一般的には膣内に挿入した後、1分〜2分以内に射精してしまうと早漏と呼ばれます。時間に関わらず、パートナーが満足できる前に射精してしまうことも早漏と呼ばれます。
 重症度はさまざまで、挿入前に射精してしまう場合から、2回〜3回のピストン運動で射精してしまう場合まで、さまざまです。

原因

 

 深層にある原因が何であれ、性感覚の過敏症という直接的な原因を変化させない限り、早漏が治ることはありません。
 誤ったセルフプレジャーの方法、不安、イライラ、疲労、環境の変化なども考えられますが、詳細な原因は不明です。

診断

 

 パートナーに挿入してから射精するまでの時間を計ってもらい、2分以内なら早漏と考えられます。しかし、パートナーの満足度によって異なります。

治療法

 

 ストップ・スタート法が有効です。他にも、スクウィーズ法、コンドーム・マス法などがあります。
 どの治療法も、射精直前の独特の感覚を察知して刺激を止め、射精反応をコントロールするコツを掴む治療法です。
 重症の患者さんには、抗不安薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬を使用する薬物療法が併用されます。

早漏かなと思ったら?

 

 精神療法、行動療法などがあるので、泌尿器科、もしくは精神科を受診するようにしてください。
 膣内に挿入する前に射精してしまう場合、不妊症になります。妊娠を希望する場合、専門の泌尿器科を受診する必要があります。


膣内射精障害・遅漏ってどんな病気?

膣内で射精できない

 

 自慰では射精できるのに、膣内ではできない障害のことです。
 パートナーの手や口による刺激では射精できても、性交によるオルガズムで膣内に射精できない場合も、膣内射精障害になります。

原因

 

 もっとも多くみられる原因としては、セルフプレジャーを布団やシーツなどに擦り付けて行うなど、手指を使わない方法が原因です。
 その他にも、強く握り過ぎる、近くに誰かいるとできない、包茎手術後、ピストン運動でない方法によるセルフプレジャーなどがあります。

治療法

 

 長年に渡って固定した方法でしかしか刺激されなくなってしまった射精反応を、正しく改善させます。
 もっとも一般的なのは、パートナーとの性交で機能できるように考え出された「コンドーム・マス法」です。コンドームの中にローションを入れ、膣内のヌルヌルとした状態にします。そして陰茎を優しく握って手を上下に動かしピストン運動させ、射精させる方法です。
 抗不安薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬を使った薬物療法、バイブレーター法などもあります。


射精症ってどんな病気?

性欲倒錯症の一種

 

イメージ画像 性欲倒錯症(せいよくとうさくしょう)の一種です。
 異性に汚物を投げ付けて、性欲を満足させる病気です。


性機能障害かなと思ったら?

精神科か泌尿器科へ

 

イメージ画像 性機能障害に悩む人の苦しみは、時に極めて深刻なものがあります。精神科の専門医に良く相談することが、必要な場合も少なくありません。
 本人やパートナーが満足しており、周囲に迷惑をかけていなければ、治療の必要はないといえます。

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