血栓性静脈炎を起こした場所には、索状の発赤と、痛みをともなう硬結が生じます。時には、発熱や悪寒などの全身症状が現れることもあります。
下肢の皮膚表面に近い静脈に病気が起こった場合、静脈に沿って発赤としこりができます。深部の静脈血栓では下肢の後面、重症例では下肢全体に、歩行時の鈍痛、圧迫感が認められます。腫れがひどくなると、歩行困難になります。
腎疾患、心疾患などに原因がある下肢の浮腫、腫脹は、両側にみられますが、血栓性静脈炎の大部分が片側のみに現れるのが特徴です。
外傷やうっ血などの原因で起こることが多く、化膿性血栓性静脈炎を繰り返す場合、悪性腫瘍の合併に注意する必要があります。
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