O157を始めとした、腸管出血性大腸菌はヒトに下痢を起こす大腸菌のひとつです。この大腸菌は、ヒトの腸内でベロ毒素という毒素を産生します。ベロ毒素は腸管上皮細胞を破壊したり、血液中に入りさまざまな症状を引き起こします。
毒素を作る大腸菌のほとんどがO157ですが、この他にもO26、O111などがあります。
日本国内では、1996年、大阪府堺市で学校給食が原因となって5000人を超す大規模な食中毒が発生しました。
日本国内で監視が必要な3類感染症に指定され、医師による届け出が必要で、かつ学校伝染病にも指定されており、出席停止の措置がとられます。
年間3000例〜4000例の届け出があります。集団発生は、保育園、高齢者介護施設などで続いています。 |