ほとんどの場合、腸管出血性大腸菌 (O157:H7)に汚染された食品を食べることが原因で発症します。O157は、人の腸内でベロ毒素という毒素を放出し、これが血液中に進入しさまざまな症状を引き起こします。
本来はベロ毒素を生成しない大腸菌でしたが、赤痢菌のDNA断片が大腸菌にウイルス感染し、ベロ毒素生成能力を得たと考えられています。100個程度という極めて少ない菌で感染します。そのため、感染者の便から容易に二次感染が起こります。
溶血性尿毒症症候群は、O157による病原性大腸菌食中毒の合併症です。
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