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39℃前後の発熱 発疹 頭痛
ツツガムシ病
病原体は、日本特有のリケッチアの一種、リケッチア・ジャポニカです。野山に入り、このリケッチアをもつマダニに刺されると、感染してしまいます。
おもに、西日本で、春〜秋にかけて発生します。年間約40人の患者さんが報告されています。 治療が遅れると重症化し、死亡することもある危険な病気です。
潜伏期間は2日〜8日です。頭痛、39℃前後の発熱、倦怠感をともなって発症します。 ツツガムシ病と同様に、発熱、発疹、刺し口が主要な3徴候で、ほとんどの症例にみられます。
検査所見では、CRPの上昇、肝酵素の上昇、白血球の減少、血小板の減少などがみられます。 血清抗体を測定して、確定診断が行われます。
症状および、発熱・発疹・刺し口から、日本紅斑熱を早期に疑い、適切な抗菌薬を投与することが重要となります。
野山などに入るときは、日本紅斑熱の予防が大切です。 発生時期、発生場所を知り、汚染地域には立ち入らないことです。どうしても立ち入らなければならない際は、皮膚の露出は避け、ダニ忌避剤を使用し、作業後はすぐに入浴をして、注意深く付着ダニを除去します。