成虫が消化管に寄生する消化管寄生条虫症では、多くの場合、無症状で経過します。腹部不快感、下痢、腹痛を起こすこともありますが、感染後1ヶ月程度で症状は軽減します。時には、激しい下痢や腹痛を訴えることもあります。
肛門から長い紐状、またはきし麺状の虫体が出てきたり、排便時に千切れた虫体が出てきたりして、初めて感染に気が付き大きなショックを受けます。
広節裂頭条虫では体長が数メートルに及び、長い虫体が肛門から出てきます。無鉤条虫の片節は他の条虫に比べて活発で、便中で動く虫体を見付けることで気が付きます。
虫体が排出される際には、肛門に違和感を覚えることがあります。 |