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風邪に似た症状から始まる |
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ウイルスに感染し、約1ヶ月(15日〜50日)の潜伏期間の後、症状が現れます。
初期症状は38℃以上の発熱、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛などです。大人では便秘が多く、子供では下痢がみられます。風邪の症状と良く似ているため、ただの風邪と間違えることもあります。
A型肝炎は、他のウイルス肝炎に比べて、症状が強く出るのも特徴です。 |
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黄疸 |
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症状が現れてから約1週間後、黄疸(おうだん)をともなった、はっきりとした肝機能以上が現れます。
黄疸の出現と共に、全身倦怠感、食欲不振などの自覚症状はかえって軽くなります。
茶褐色の尿や、白っぽい便が出ることもあります。 |
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多くは1ヶ月〜2ヶ月で完治 |
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ほとんどのA型急性肝炎は、1ヶ月〜2ヶ月で完治し、慢性化もしません。
しかし、半年以上続いたり、腎不全や、血液の病気などを合併するケースもあります。
わずかではありますが、劇症肝炎と呼ばれる重い状態に進行すると、40%〜50%の人では致命的になります。 |
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高齢者は重症化しやすい |
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原因はわかっていませんが、高齢者が発症すると重症になりやすい傾向があります。
成人が感染すると、ほとんどで黄疸が現れます。 |
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子供は軽症 |
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5歳以下の子供が発症しても、軽症で済んだり、不顕性感染(ふけんせいかんせん)といって感染したことに気付かずに済むこともあります。 |