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伝染性単核症・キッス病


伝染性単核症の呼び名

さまざまな呼び名

 

伝染性単核症
伝染性単核球症
感染性単核症
感染性単核球症
キッス病
キス病
 呼び名は違いますが、どれも同じ病気を指します。医師によって、呼び方に多少の違いがあるようです。


伝染性単核症の概要は?

伝染性単核症のおもな症状

 

発熱
全身倦怠感
咽頭痛
頸部リンパ節腫脹(まれに腋窩や鼠径リンパ節腫大)
発疹
頭痛
項部強直、けいれん
抹消血中に異形リンパ球の出現

症状がよく似ている病気

 

サイトメガロウイルスによる単核球症
結核性頸部リンパ節炎肺結核

おこりやすい合併症

 

肺炎肺炎


伝染性単核症ってどんな病気?

エプスタイン・バー・ウイルスによる感染

 

イメージ画像 エプスタイン・バー・ウイルス(EBウイルス)による感染が原因で発病します。
 ただ、このウイルスには発がん性があり、バーキットリンパ腫や、上咽頭がんの原因と考えられています。抗ウイルス抗体価を測定すれば、これらを鑑別することができます。

欧米ではキッス病と呼ばれている

 

 感染は、経口あるいは、経気道的に、人から人へ伝播するので、アメリカではキッス病と呼ばれています。
 潜伏期間は2週間〜6週間とされています。

他の病気の原因になるのでは?

 

 このウイルスは治癒後も潜伏して、別の疾患を起こすのではないかと研究されています。


伝染性単核症の症状は?

発熱や咽頭痛から始まる

 

イメージ画像 発熱、とくに弛張熱(発熱したとき、1日の体温の高低差が1度以上を示す熱型)で始まり、咽頭痛、咽頭の発赤、頭痛、倦怠感が主な症状です。
 その後、頸部リンパ節の腫れ押すと痛みがあります。肝臓・脾臓の腫れなどがみられます。ときに、丘疹様な発疹、黄疸、全身のリンパ節の腫れが起こります。

抗ウイルス抗体の検査

 

 発病後、3〜5日目には抹消血中にリンパ球が増加し、その中に異常リンパ球が認められます。
 抗ウイルス抗体(抗ウイルス・カプシッド抗原に対する抗体、EBNA抗体、EA抗体)を調べて診断します。また、この病気の診断は、ポールバンネル反応(ヒツジの赤血球を凝集する性質をもつことを応用した血球凝集反応)も行われますが、224倍以上の値を陽性とします。

子供が感染しても症状はありません

 

 日本人の場合、幼少期に感染して、生涯免疫を得る場合がほとんどです。幼少期に感染しても、症状がほとんど出ないまま(軽い風邪程度)、抗体ができあがります。一度感染すれば、再び感染して症状が現れるようなことはありません。3歳で8割、成人で9割くらいの人に免疫ができています。
 症状が出るのは、幼少期に感染せずに抗体を持たない大人に限定されます。


伝染性単核症の治療法は?

発熱や咽頭痛から始まる

 

イメージ画像 対処療法が基本です。
 二次感染を予防するために抗生剤を投与しますが、投与すると皮疹を悪化させるアンピシリンは使いません。


伝染性単核症になりました

歯医者で感染しました

 

イメージ画像 僕は大人になってからかかりました。
 キスが原因ならちょっとうれしはずかしなんですが、歯医者からうつされました(^^ゞ
 なんとなく怪しい歯医者だなーという印象がありました。手摺りにはゴム手袋がたくさん干してあり、医師の腕も悪く不器用、歯科衛生士も茶髪のヤンキーみたいな女性でヤル気がなくやっぱり不器用。藪医者っていうのは、医療に関する技術だけではなく、器具の管理がずさんだったり、周りの従業員にも悪影響を与えたりと、全体からにじみ出てくる藪医者的雰囲気があるものですね。

喉に白いウミのポツポツがたくさん・・・

 

 症状は喉の痛みから始まりました。藪医者のせいで抜歯したあとも出血が収まらなかったので、出血のせいで喉に炎症が起きているんだろうと思っていました。ところが、あまりにも喉が痛いので鏡で自分の喉を見てみたら、あまりのひどさに愕然としました。真っ赤に腫れた喉に、白い膿のポツポツが水玉模様のようにたくさん広がっていたんです。少しですが熱もありました。
 これは『ヤバイ!』と思って、行きつけの耳鼻科に行きました。診察の結果『咽頭炎』とのことでしたが、症状がひどかったので他の病気の可能性もあるといわれ、血液検査をすることになりました。自分では気が付きませんでしたが、体中のリンパ腺が腫れていました。先生には「よくここまで我慢したねー」と褒めてくれました。
 数日後、検査結果を聞きに行ったらただの咽頭炎ではなく、『感染性単核球症』というハンコをペタっと押してた紙をもらいました。肝臓の機能にも異常が出ていることがわかりました。治療薬が変わったら、みるみるうちに良くなりました。

ヘタな歯医者は感染症の原因に

 

 この病気、喉の痛みから始まるので耳鼻科にかかる人が多いのですが、本来は内科での治療がおもな病気だそうです。症状にある通り、喉の痛みだけではなく、全身に影響が出てきます。
 当然ですが、その歯医者に通うのはやめました。藪医者として有名だったようで、しばらくしたら潰れてしまいました。同じ市内と転々としているようです。手続きの関係上、市外に引っ越すことができないのでしょう(^^ゞ
 資質のない人でも医師免許を取れ、一生失効することのない現在の医療制度には、問題があると思います・・・

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