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診断は |
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治療は歯科、口腔外科で行います。
病状の経過や全身状態などの問診、咀嚼にかかわる筋肉の触診、MRI(磁気共鳴画像)検査、筋電図で診断を行います。
口を開けるときしむような音が聞こえる場合は、変形性関節症の可能性があります。この診断を確定するためには、X線検査とCT(コンピューター断層撮影)検査が行われます。
顎関節の上部と周囲に炎症が起きていたり、関節を動かすと痛みがあってあごの動きが悪い場合は、感染性関節炎であると考えられます。感染性関節炎の診断には、穿刺針を顎関節に差しこんで中の液を吸引し、採取されたサンプルの細菌分析を行います。 |
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具体的な治療法 |
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まず、歯が抜けたままになっている、むし歯を充填した金属冠が高い、伸び出した歯があるといった噛み合わせの問題を治療します。少し歯を削って噛み合わせのバランスをとるようにし、金属冠やブリッジを作り直すこともあります。親不知の生え方に問題がある場合は、抜歯をします。
その後、スプリントという上下の歯全体を覆うかぶせもの(マウスピース)を作成し、数ヶ月間様子をみます。これにより、噛み込んだ時の関節への強い力がかからなくなり、関節や周辺の筋肉を安静状態にします。
また、痛みがあるときは、非ステロイド系消炎剤を内服します。
超音波治療、筋電図によるバイオフィードバック法、スプレー&ストレッチ運動、経皮的電気神経刺激法(TENS)などもあります。 |
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それでも治らない場合 |
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ほとんどの人が3ヶ月以内に効果があらわれますが、改善されなかった場合は、内視鏡での手術や、大がかりな手術を行うことがあります。 |