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眼の表面の透明な膜 |
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角膜は黒目の表面の厚さ0.5mmの透明なドーム状の膜です。視覚器官である眼に光が入る入口のところにあり、水晶体とともに眼のレンズの役割をしています。角膜が濁ったり、歪んだりすると、視力が非常に障害されてしまいます。また、角膜には豊富に神経が分布しているので、角膜に傷が付くと痛みが生じます。
角膜は3層構造をしており、表面を覆う上皮と、内側を覆う内皮との間に、角膜の大部分を占める実質があります。実質は、コラーゲンのグルコサミノグリカン(糖の一種)からなりますが、その約80%は水分でスポンジが水を含んだような感じになっています。 |
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角膜が透明の理由 |
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角膜はなぜ透明なのか、その詳しいメカニズムはわかっていません。コラーゲンの線維がある一定の間隔を持って規則正しく配列していることが、角膜が透明であるキーポイントだと考えられています。これは「モーリスの格子説」と呼ばれています。
角膜実質中の水分が増加して角膜が膨潤し、コラーゲンの配列が乱れると、すぐに角膜は透明でなくなってしまいます。 |
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角膜には血管がない |
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正常な角膜には、血管が存在しません。血管がないのにどのように栄養分を受け取っているのか不思議ですが、角膜表面の涙、角膜周囲の白目の表面を覆っている結膜の血管、角膜の奥にある眼内の前房(ぜんぼう)という場所に溜まっている房水(ぼうすい)の三者によって、栄養分をもらっています。 |