脳卒中の場合は、意識障害があり、吐き気、嘔吐を伴います。
倒れた直後にもっとも注意しなくてはいけないのは、嘔吐物による窒息と、誤嚥(ごえん)の予防です。
救急車が来るまでに、布団を倒れたところに持って行き、患者さんをその上に静かに寝かせます。そして背中の片側に大きなタオルなどを丸めておき、体を一方向に傾け、顔を横に向かせることが大切です。仰向けのままでは、誤嚥の危険が大きいからです。
患者さんを動かせば、嘔吐しやすくなり、肺炎などの合併症を起こして危険な状態になることも多いです。これは脳卒中急性期の患者さん全体にあてはまる大切なことです。 |