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診察しながら治療 |
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発症後12時間以内で全身症状が比較的良い場合は、診断を兼ねて注腸造影を行い、整復を試みます。
X線透視下で造影をし、高圧の生理食塩水や空気を使って注腸時に整復するのが一般的です。
最近では、超音波下で生理食塩水を注入して潜り込んだ腸を元に戻す「エコー下整復」を行える施設もあります。エコー下整復は、従来のエックス線検査に比べ、エックス線を浴びなくて済み、腸が重なっている部分をエコーで直接観察しながら整復できるので、整復率が高いといわれています。
整復が成功した場合でも、再発しないかどうか入院して経過観察をします。 |
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手術が必要な場合 |
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発症から長時間経過している場合や、腸閉塞(ちょうへいそく)が高度の場合、全身状態が著しく悪く注腸造影で整復ができない場合、すでに腹膜炎を合併している場合、手術が必要となります。 |
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再発率 |
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腸重積症の再発は、注腸造影による整復では5%〜10%にみられます。再発例の約50%は、初回整復後5日以内にみられます。
手術で整復後の再発は、3.5%以下です。
再発を繰り返す場合は、ほかの基礎疾患が原因となっている可能性があるので、検査が必要になります。 |