|  | 運動療法と薬物療法 | 
                                								
                                										|  |  骨粗しょう症の治療には、食事・日光浴・運動などを含む運動療法と、薬剤による薬物療法が基本的な治療法です。
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                                										|  | 運動療法 | 
                                								
                                										|  |  食事は乳製品を中心としたバランスの良い食事を摂ることが大切です。運動は1日8000歩以上の歩行を目安として、1週間に4日以上できれば理想的です。ただし、運動のしすぎで腰痛、膝痛を生じないように、自分のペースで無理をしないことも大切です。
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                                										|  | 薬物療法 | 
                                								
                                										|  |  薬物療法では、効果のはっきりとした薬が開発され、使用されるようになってきました。閉経直後で更年期症状をともなっていて、骨量の減少を予防する時期には、ホルモン補充療法が有効です。しかし、長期間の使用は副作用が危惧されるため、定期的な婦人科健診が必要です。
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                                										|  | 60歳以上の患者さん | 
                                								
                                										|  |  脊椎圧迫骨折 を予防する年代には、ビスホスフォネート製剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、ビタミンD製剤、ビタミンK製剤が有効です。 とくに骨折などを起したことがある場合は、ビスホスフォネート製剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)を使用することが多いです。
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                                										|  | 薬の作用 | 
                                								
                                										|  |  ビスホスフォネート製剤は、骨吸収を抑える作用があります。空腹時に服用するなど、服用方法には注意が必要です。選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、ホルモン剤ではありませんが、骨に対しては女性ホルモンと同様の作用をもち、閉経後の骨吸収を抑え、骨量を増加させる作用があります。
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                                										|  | 高齢の患者さんには | 
                                								
                                										|  |  高齢になり、大腿骨頸部骨折を予防するため、ビスホスフォネート製剤(アレンドロン酸、もしくはリセドロン酸)が有効です。高齢になり腸管からのカルシウム吸収の低下がみられる場合は、ビタミンDが併用されます。骨折などによる腰背部痛をともなう場合は、カルシトニン製剤の注射が有効です。
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                                										|  | 骨折の治療 | 
                                								
                                										|  |  骨折の治療には、患者さんごとに、保存療法、手術療法かを選択します。大腿骨頸部骨折では手術療法が基本となり、骨折部位によって人工骨頭置換術(じんこうこつとうちかんじゅつ)、もしくは特殊な器具を用いた骨接合術を行います。
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