前翅長は60mm〜73mmになります。翅表の地色は黒色で、後翅中央の4室〜7室にかけて黄白色の大きな紋があります。雄の前翅外縁付近は鱗粉が毛状となり、ビロード光沢を持ちます。
成虫は関東地方では、年2回、5月〜6月と8月〜9月に見られます。発生回数は暖地に向かうほど増加し、沖縄・奄美諸島では3月〜11月に成虫を見ることができ、年3回以上発生を繰り返していると考えられます。暖地に多い種ですが、八重山諸島・宮古諸島には分布していません。
幼虫には蛇の目模様があり、触れると突起物を伸ばして異臭を放ち、外敵から身を守ります。
越冬形態は蛹です。
幼虫の食草はミカン科の植物で、とくに栽培ミカン類、カラスザンショウを好みます。
樹林の多い半日陰の空間を活発に飛び、雄は林の切れ目などにほぼ決まった飛行コースを巡回します。また、路面に生じた水溜りなどで吸水したりします。
日本産は国外産に比べて、大型な個体が出現します。国外では東洋区の熱帯域に広く分布し、複数の亜種に分類されます。 |