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モンキアゲハの標本


モンキアゲハ

[和名・種類]

モンキアゲハ

[学名]

Papilio helenus

[英名]

Red helen

[名前の由来]

紋黄揚羽。黄色い紋のあるアゲハチョウのこと。

[分布]

関東地方以西

[科名]

チョウ目アゲハチョウ科

[体色]

黒色

[時期]

5月・6月・8月・9月

[特徴・生態]

 前翅長は60mm〜73mmになります。翅表の地色は黒色で、後翅中央の4室〜7室にかけて黄白色の大きな紋があります。雄の前翅外縁付近は鱗粉が毛状となり、ビロード光沢を持ちます。
 成虫は関東地方では、年2回、5月〜6月と8月〜9月に見られます。発生回数は暖地に向かうほど増加し、沖縄・奄美諸島では3月〜11月に成虫を見ることができ、年3回以上発生を繰り返していると考えられます。暖地に多い種ですが、八重山諸島・宮古諸島には分布していません。
 幼虫には蛇の目模様があり、触れると突起物を伸ばして異臭を放ち、外敵から身を守ります。
 越冬形態は蛹です。
 幼虫の食草はミカン科の植物で、とくに栽培ミカン類、カラスザンショウを好みます。
 樹林の多い半日陰の空間を活発に飛び、雄は林の切れ目などにほぼ決まった飛行コースを巡回します。また、路面に生じた水溜りなどで吸水したりします。
 日本産は国外産に比べて、大型な個体が出現します。国外では東洋区の熱帯域に広く分布し、複数の亜種に分類されます。

[観察・感想]

 モンキアゲハのメスの標本です。
 図鑑のページを作っていて、いつも考えることがあるんです。「メス」と書いた方がいいのか、「雌」と書いた方がいいのか。どっちがわかりやすいかな?「蛹」とするか「さなぎ」とするか。でも、幼虫は普通に漢字で「幼虫」って書くし。アゲハチョウだって、アゲハ蝶って書く人もいるし・・・
 見に来てくれた人に「わかりやすく」と思って作っているんですが、どうすればわかりやすく作れるのやら・・・。なぜか突然、ホームページ管理人のボヤきが始まってしまった(^^;)
 本物のモンキアゲハの標本は、横須賀市歴史・人文博物館で見ることができますよ。他にも色々な昆虫の標本が解説付きで展示されています。

[写真撮影]

2007年09月26日

[関連ページ]
横須賀市自然人文博物館
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ミカン科
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モンキアゲハ
モンキアゲハの標本
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