水田の用水路や川の源流に生息する、カワトンボの仲間。
腹長は38mm〜45mm、後翅長は35mm〜40mmになります。翅は幅広く、橙色型と透明型とが存在します。透明型は翅が無色無斑で翅脈のみ黒色、褐色型のオスは翅の基部1/4が透明で他は橙赤色になります。羽化直後の体は、鮮やかな金緑色です。オスは金属緑色で、老熟すると体の表面に白粉が覆います。メスは黄色味を帯びた金属緑色です。
幼虫は細長い体形をしたヤゴです。腹先に3本の尾を持ちます。渓流、緩やかな川など流れのあるところに生息しています。
食べ物は、幼虫は水中で小動物を捕食し、成虫は他の昆虫などを捕食します。
越冬形態は、幼虫です。
雌雄ともに大型が見られ、地域変異もかなり大きく、分類するのが困難です。三浦半島では、ヒガシカワトンボとニシカワトンボの中間型、オオカワトンボに近い個体が存在します。見分けが困難なため、便宜上、カワトンボとして扱われています。近年のDNA解析によって、ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボに分類されました。 |