[特徴・生態] |
雑木林などに生息する、もっとも普通に見られるクワガタムシの仲間。
体長はオスで16mm〜45mm、メスで20mm〜28mmになります。体は黒色で、褐黒色を帯びます。光沢は鈍いですが、メスと小型のオスには、後頭と前胸背の中央部に強い光沢があります。眼縁突起は眼の前半分を縁付け、前脛節の外歯の間に各2個〜4個の微歯があります。上翅に点刻を密布し、点刻は縦に裂をなしておらず、縦の溝もありません。大顎の内側にある歯は、小形の個体ほど根元付近にあり、消失するものもあります。
幼虫はいも虫形です。
越冬形態は、幼虫、または成虫です。
食べ物は、クヌギなどの樹液を食べます。
生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。卵はクヌギなどの朽ち木に産み付けます。卵から成虫まで、1年〜2年かかり、初夏に朽ち木の中でさなぎになり、秋に羽化し、翌年の初夏まで朽ち木の中で休眠します。
樹液に集まるほか、郊外では、灯火や街灯に飛来します。 |