ヤマトシジミ

[和名・種類]

ヤマトシジミ

[学名]

Pseudozizeeria maha

[英名]

Pale grass blue

[名前の由来]

大和小灰蝶。日本国内でもっとも一般的なシジミチョウのこと。

[分布]

本州以南。中東〜東アジア。

[科名]

チョウ目シジミチョウ科

[体色]

青色・灰白色

[時期]

４月・５月・６月・７月・８月・９月・１０月・１１月

[特徴・生態]

　日当たりの良い平地の道端、耕作地周辺などで普通に見られるシジミチョウの仲間。成虫は移動力が劣るため、食草の少ない山地ではあまり生息していません。
　前翅長は9mm〜16mmになります。オスの翅表面が明るい青色〜青白色、夏型では黒色の縁取りが太くなります。メスの翅表は黒色です。裏面は灰白色で、春型は褐色味を帯びます。春型、夏型、秋型の差は、連続的なものなので、中間型もあらわれます。春型と秋型は良く似ています。
　幼虫の食草はカタバミ科のカタバミです。ムラサキカタバミにも産卵しますが、成虫まで成長することができません。幼虫で越冬します。
　生活型は卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行います。卵はカタバミの葉裏の1つずつ産卵します。年5回〜6回発生します。
　日本産は、本土産とトカラ列島以南の2亜種に区分されています。

[観察・感想]

　ヤマトシジミの成虫の写真です。
　羽化したばかりのヤマトシジミなのかなー、翅の状態なんかはとても綺麗です。傷付いていたりするような場所もないので、まだ外敵に襲われたりしたこともないんだと思います。ヤマトシジミは一年間で何回も発生するので、綺麗な状態の個体に出会うことも多いですね。
　蝶の種類によっては、成虫で越冬するものもいますが。成虫で越冬した個体は、翅がボロボロになってしまっているものが多いです。
　シジミチョウの仲間では、ヤマトシジミとベニシジミが、もっとも普通に見かけることができる種類になります。住宅街でも見かけることができるので、道端自然観察を行っている私にも、写真撮影の機会が多いですね。今回の掲載で、ヤマトシジミの写真は15枚目になりますねー。昆虫図鑑とか言いながらも、シジミチョウ科の昆虫は、ヤマトシジミとベニシジミばっかりだったりしますが・・・

[写真撮影]

2008年07月24日