平地の林内や林縁、都市部の公園や緑地など、比較的ふつうに見かけるタテハチョウ科の仲間。
日本には近似の種はいません。しかし本土産と、南西諸島産とでは、大きさや斑紋に大きな違いが現れます。
前翅長は25mm〜44mmになります。
濃い黒褐色の翅に、前翅、後翅表面外側寄りに、青藍色の帯模様を持ちます。翅の裏側は灰褐色で細かい模様があり、樹皮や落ち葉に似ています。
花にはあまり訪れず、雑木林の樹液、腐った果実、動物の糞などにやって来て水分を吸います。
成虫で越冬します。
年1回〜5回発生します。基本的には多化性ですが、寒冷地では年1回の発生にとどまります。
幼虫の食草はユリ科のサルトリイバラ、ホトトギス、ヤマユリなど。
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