雑草の繁る陽地、裏庭、空き地などに普通に生息するタテハチョウの仲間。
前翅長は18mm〜24mmになります。翅表は淡褐色で、前翅に1個、後翅に2個の眼状紋があります。翅裏は淡褐色で、白と細かい縞模様で、前翅に1個、後翅に5個の眼状紋があります。他の近似種では、後翅裏の眼状紋は3個です。メスはオスに比べて翅形が丸く、翅表の地色がやや薄いです。
春型は夏型に比べて大形になります。雑草の間を低く飛び、花にも集まります。
越冬形態は幼虫で、終齢幼虫で越冬します。
食べ物は、幼虫ではイネ科のチヂミザサ、チガヤ、ススキ、シバ類、カヤツリグサ科のショウジョウスゲなどの植物を食べます。
生活型は卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。成虫は5月〜9月にあらわれ、この間に3回〜5回、発生を繰り返します。5月に出る第1化は、ハルジオンの花を好みます。
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