前翅長は53mm〜62mmになります。色彩斑紋は雌雄でほとんど同じですが、オスでは後翅肛角に近く表裏ともに黒斑状をなす性質があります。斑紋の地理的変異はありません。春に発生する第1化は、斑紋の拡大する傾向があります。
幼虫は、イモムシです。頭部と尾部に、各1対の細い鞭状の肉質突起を持ちます。地色は黒色で、黄色と青白色の紋があります。
越冬形態は、幼虫です。越冬は関東地方以西の沿岸地域です。
食べ物は、幼虫ではガガイモ科のカモメヅル、キジョラン、イケマなどの葉を食べます。成虫では、キク科などの花の蜜を吸います。
生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。第1化が出現後、1回〜2回、発生を繰り返します。
長距離移動を行い、気温の上昇にともなって北上し、秋に気温が低下すると南下します。緩やかに飛翔します。毒草を食べることで体内に毒を取り込み、外敵から身を守っています。幼虫・成虫ともに目立つ色をしているのは、警戒色です。
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