平地、丘陵地、休耕田の日当たりの良いミズゴケの生える湿地に生息する、トンボの仲間。
体長は16mm〜21mm、後翅長は13mm〜15mmになります。日本で最小のトンボで、世界的にも最も小さな種類の一種です。黄色で、黒色と褐色の斑紋があります。オスは成熟すると全身が紅赤色になり、黒色班があり、翅の付け根は橙色になります。メスは黄色で腹部が太く、褐色と黒色の斑紋があります。翅は透明で翅脈が粗く、前翅の三角室は前辺が折れているため四角形を示します。
食べ物は、他の昆虫を捕えて食べます。
幼虫は、楕円形のヤゴです。体長は約9mmで、腹先に尾(えら)はありません。
生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変態)を行います。羽化後はあまり移動しないため、出現初期にはさまざまな成熟過程の個体が混生します。
越冬形態は、幼虫です。
産卵形態は、単独で、湿地の水面を、腹端で連続打水して産卵します。メスの産卵中、オスは飛んだり止まったりして見守ります。
日本国内での分布は局所的で、開発によって個体数は減少しています。 |