平地や丘陵地の開けた池沼や水田に生息する、トンボの仲間。
体長は41mm〜48mm、後翅長は28mm〜35mmになり、アカネ属では最大種になります。胸側の2黒条は太くて完全で、第1側縫線のものは上端に達します。腹節は黒色部が発達し、両側に黒条が走り、下半部全体は黒くなります。成熟したオスでも、ほとんど赤化しません。尾部上付属器は真直で、先端部は黒色です。翅の先端に黒褐色の斑紋があります。
他の昆虫を捕食します。
幼虫は楕円形のヤゴで、腹先に尾(えら)がありません。羽化した個体は水辺を離れ、里山の林に移動し、時にはかなり遠方の高山まで飛んで行きます。
卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変態)を行います。雌雄が連結し、挺水植物の生えている場所で打空産卵します。近江盆地では数百〜数千のカップルが集団で飛来し、稲田で集団産卵します。
越冬形態は卵です。 |