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ノシメトンボの成虫


ノシメトンボ
[和名・種類]

ノシメトンボ

[学名]

Sympetrum infuscatum

[英名]

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[名前の由来]

熨斗目蜻蛉。熨斗目は腰と袖の部分だけに縞や格子模様のある織物のことで、熨斗目模様に見立てたもの。

[分布]

北海道〜九州

[科名]
トンボ目トンボ科
[体色]
褐色
[時期]
5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月
[特徴・生態]

 平地や丘陵地の開けた池沼や水田に生息する、トンボの仲間。
 体長は41mm〜48mm、後翅長は28mm〜35mmになり、アカネ属では最大種になります。胸側の2黒条は太くて完全で、第1側縫線のものは上端に達します。腹節は黒色部が発達し、両側に黒条が走り、下半部全体は黒くなります。成熟したオスでも、ほとんど赤化しません。尾部上付属器は真直で、先端部は黒色です。翅の先端に黒褐色の斑紋があります。
 他の昆虫を捕食します。
 幼虫は楕円形のヤゴで、腹先に尾(えら)がありません。羽化した個体は水辺を離れ、里山の林に移動し、時にはかなり遠方の高山まで飛んで行きます。
 卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変態)を行います。雌雄が連結し、挺水植物の生えている場所で打空産卵します。近江盆地では数百〜数千のカップルが集団で飛来し、稲田で集団産卵します。
 越冬形態は卵です。

[観察・感想]

 ノシメトンボの成虫の写真です。
 ノシメトンボは、赤くならない赤トンボです。赤トンボの仲間のアカネ属の中では、最大種になる大型のトンボです。
 ノシメトンボも含むアカネ属のトンボは、ヤゴから羽化した後、かなり長い距離を移動します。長い距離を移動して、餌となる昆虫が多くいる場所で生活をします。その間に、たくさんの昆虫を捕食して成長します。昆虫は成虫になると成長が止まる種類が多いのですが、トンボは成虫になってからも成長します。そして秋になると、自分が生まれた場所に戻ってきて産卵をします。
 成虫になっても成長するのって、トンボは完全変態を行わないから、中途半端な感じで成虫になっちゃうのかな?それとも古い時代から生息している生物なので、進化から取り残されたのかな?

[写真撮影]

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