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シオカラトンボの成虫

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シオカラトンボ

[和名・種類]

シオカラトンボ

[学名]

Orthetrum albistylum

[英名]

Common skimmer

[名前の由来]

塩辛蜻蛉。体から塩を吹いているような体色になるため。
別名、ムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)。メスや成熟していないオスは、黄色に黒い斑紋があることから。

[分布]

日本各地・ロシア・中国・韓国・台湾

[科名]

トンボ目トンボ科

[体色]

オス:淡水色、メス:黄色

[時期]

5月・6月・7月・8月・9月

[特徴・生態]

 平地から低山地の池沼、湿地、水田、市街地の公園や自社の池などに普通に生息するトンボの仲間。
 体長は50mm〜55mm、開長は80mm〜90mmになります。羽化直後は雌雄共に、黄褐色で黒斑条があります。成熟したオスは体から塩を吹いたような淡水色の体色になります。オスの頭部ははじめ黄褐色ですが、成熟すると灰白色になります。翅胸前面は暗灰褐色で、中胸後側板と後胸後側板は灰白色です。メスはムギワラトンボともよばれ、一生黄色のままですが、まれにオスのような体色に成熟するものもいます。
 食べ物は、他の昆虫を捕えて食べます。
 幼虫は楕円形のヤゴです。腹先に尾(エラ)はありません。
 生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変態)を行います。成熟したオスは縄張りを持ち、産卵のときはメスが単独で植物の生える浅い水域に腹端を連続打水して産卵し、オスは空中でメスを見守ります。産卵時に水を弾き飛ばして卵を散らばすため、メスの腹部の先端は少し広がっています。
 越冬形態は幼虫です。
 平地の開けた明るい場所を好みます。日本ではもっとも馴染みの深いトンボ。よく似た種類に、オオシオカラトンボ、シオヤトンボ、コフキトンボなどがいます。

[観察・感想]

 シオカラトンボの成虫の写真です。
 未成熟のシオカラトンボは、シオカラトンボの成熟したメスと似たような模様をしていますが、この写真のシオカラトンボは、成熟したメスの個体だと思います。一般的には、ムギワラトンボって呼ばれたりします。
 トンボの種類によっては、羽化してから成熟するまで、別の場所に移動して生活するものもいます。かなりの長距離を移動する種類のトンボもいます。シオカラトンボは、あまり移動しないみたいです。いつも水辺周辺にいるみたい。
 トンボの仲間では、シオカラトンボは写真撮影がしやすい種類ですね。ゆっくりと近付けば、かなり近くまで寄ることができます。常に飛び回っているトンボや、警戒心の強いトンボは、なかなか写真を撮影する機会に恵まれないんですよねー。トンボは種類によって、撮影の難易度がかなり変化してしまいます。
 そんなわけで、自分の図鑑に掲載されるトンボは、シオカラトンボが多くなってしまいます。一眼レフカメラに、望遠レンズを付けて撮影すれば、遠くに止まっているトンボも撮影できるのかな?コンパクトデジカメだと、ズーム機能を使うと画質が粗くなってしまうんですよねー。マクロ撮影には強いんだけど。

[写真撮影]

2008年06月19日

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