[特徴・解説] |
海岸から沿岸の山地に生える落葉低木。
高さ2m〜3mになります。新枝にははじめ軟毛や短い腺毛がありますが、のち無毛になります。普通は刺はありません。
葉は互生し、葉身は大形の広卵形で長さ6cm〜12cm、幅6cm〜12cmになり、掌状に3中裂〜7中裂します。基部はハート形です。裂片の先はとがり、縁には重鋸歯があります。葉柄は長さ2.5cm〜8cmになります。托葉は長さ約1.5cmの狭楕円形です。
花は直径3cm〜4cmの白色花が上向きに咲きます。花弁は広倒卵形です。萼筒は浅い皿形です。萼の外側に軟毛と腺毛が密生し、萼片の内面と縁には白毛が密生します。
果実は直径約1cmの球形の集合果です。5月頃に淡黄色〜橙黄色に熟し、食用になります。長さ約1mmの種子が入っています。
庭木として栽培されます。芽吹いた枝は、花材として使用されます。 |