雑木林、林縁、山地の道端など、湿り気と日陰を好む落葉低木〜落葉小高木。
高さは2m〜4mになります。樹皮は赤褐色、または暗褐色。本年枝は緑色、たは赤みを帯びた緑色です。稜が2個あり、無毛で少し光沢があります。冬芽の側芽は長さ1.5mm〜3mmの広卵形で、先端は尖り、2個〜4個の芽鱗に包まれます。頂芽は大きいです。葉痕は半円形で、肩に托葉痕があり、維管束痕は3個です。
葉は互生し、葉身は長さ6cm〜12cm、幅3cm〜6cmの長楕円形〜卵形です。葉柄は長さ1cm〜3cmで、ときに赤色を帯びます。
雌雄別株です。葉の展開前に開花し、長さ3cm〜10cnの総状花序が垂れ下がってつきます。花は長さ6mm〜9mmの鐘形で、花弁は4個、萼片は4個です。雄花序は長く、淡黄色。雄しべは8個、雌しべは雄しべより少し短いです。雌花序は短く淡黄緑色。雌しべは花の外へ少し突き出し、雄しべは退化して短いです。
果実はかたく乾いた液果です。直径7cm〜12cmの楕円状球形で、7月〜10月に黄褐色に熟します。種子は長さ約2mmです。
地域によって変異が非常に多いです。髄は灯心に、果実に含まれるタンニンはお歯黒に用いました。 |