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ボケ


ボケ
[和名・種類]

ボケ

[学名]

Chaenomeles speciosa

[英名]

Flowering quince

[名前の由来]

木瓜。中国名の木瓜(モッカ)の音が変化したもの。
別名、カラボケ(唐木瓜)。

[分布]

中国原産

[科名]

バラ科ボケ属

[花色]

朱赤色

[花期]

3月4月

[特徴・解説]

 中国原産の落葉低木。
 高さは約2mになります。小枝には刺があります。
 葉は互生し、葉身は長さ4cm〜8cmの楕円形または長楕円形です。先端は尖り、縁には鋭い鋸歯があります。
 花は葉の展開前に開花し、直径2cm〜5cmになります。バラ科ではめずらしく、両性花と雄花が混生します。
 果実は長さ8cm〜10cmのナシ状果で、7月〜8月に黄色に熟します。種子は長さ約8mmです。
 庭木、公園樹、盆栽などに利用されます。日当たりが良く、水はけの良い土壌を好みます。また、果実は砂糖煮、果実酒として食用になります。干した果実は痛み止めなどの薬用になります。しかし果実は害虫被害を受けやすいです。
 平安時代に渡来したと言われ、日本各地で植栽されています。多くの園芸品種が存在し、同じ株に紅色や白色の花を付ける東洋錦、緋色の花が咲く緋の衣、八重咲き大輪の白花が咲く大八洲などがあります。

[観察・感想]

 ボケの花です。ボケなんて言葉、ネット上で使ってもいいのかなって考えちゃうこともあるんですが、植物の名前がボケなのでいたしかたない。
 ボケは日本の花だと思われていますが、実際には中国から渡来した園芸種です。見かける機会は多いですが、野性化した状態では生えていません。庭などで栽培されているのが一般的ですね。日本の在来種には、クサボケという仲間の植物が存在します。クサと名前が付きますが、分類では木本、つまり樹木になります。樹木といっても、大きくなってもせいぜい1mくらいまで。ボケは見かける機会が多いんですが、クサボケはまだ見たことがないんですよねー。どこかで誰かが栽培していてくれればいいんだけど。
 ボケはまれに大きな果実を付けることがあります。育て方の問題なのか、あまり果実を見かける機会はありません。結実させるためには、人工受粉させた方がいいのかもしれません。ボケの花が咲く時期は、まだ昆虫たちの行動も活発ではないので、花粉を運んでもらえないのかも。野生化しない理由も、このあたりにあるのかもしれないですね。

[写真撮影]

2008年04月02日

ボケ
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