日当たりの良い草地や道端、林縁などに生える一年草〜越年草です。
茎は高さ30cm〜80cmになります。切ると黄色い乳液が出ます。草全体に縮れ毛が密生し、白っぽく見えます。
茎の基部から葉はつけ、1回〜2回羽状に裂けます。
枝先に径約2cmの鮮黄色の4弁花をつけ、多数の雄しべの間に、曲がりくねった雌しべが1個あります。子房には2個の胎座があります。毛が多い2個の萼片は、開花と同時に落ちます。
果実は長さ3cm〜4cmの細長い円柱形の刮ハです。未熟なままの白い胚珠が多数あります。種子は熟すと黒くなり、裂開します。種子についている白いゼリー状の種枕がつき、脂質やたんぱく質に富んでいるためアリが好み、種子はアリによって散布されるアリ植物です。
有毒植物で、茎の乳液には有毒のアルカロイドが含まれています。鎮静作用・鎮痛作用があり、尾崎紅葉は胃がんの痛み止めに使用したと言われています。
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