[特徴・解説] |
野原、荒れ地、河原などに生えるヨーロッパ原産の一年草。
茎は高さ20cm〜60cmになります。下半部には開出毛が多く、上半部には伏毛が多く生えています。茎を切ると黄色い液体が出ます。
葉は1回〜2回羽状に深裂し、両面とも毛が多く生えます。
花は長い花柄の先につき、橙紅色〜紅色で、直径3cm〜6cmの4弁花ですがまれに変異があります。雄しべは黒色を帯び、子房は円筒形です。花柱はなく、柱頭が放射状に伸びて傘の骨のように見えます。
果実は長楕円形のさく果で、長さ2cm〜3cmになります。芥子坊主と呼ばれる果実の中に、辛子粒大の種子が1000個〜2000個、入っています。
1691年、東京都世田谷区で発見されて以降、温暖な都市部を中心に広く繁殖しています。アヘンの原料になるアルカロイドは含んでいないため、栽培は問題ありません。 |