[和名・種類] |
フユアオイ |
[学名] |
Malva verticillata |
[英名] |
Malva verticillata |
[名前の由来] |
冬葵。冬でも緑葉があることから。花が春〜冬まで、ほぼ一年中、見られることからなど。
別名、アオイ(葵)。葉に向日性があり、日を仰ぐことから。 |
[分布] |
亜熱帯アジア原産 |
[科名] |
アオイ科ゼニアオイ属 |
[花色] |
淡紅色(花弁:白に近いので白色に掲載) |
[花期] |
4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月 |
[特徴・解説] |
亜熱帯アジア原産の多年草。江戸時代に葉を食用として栽培されていたものが、あまり普及せず海岸などで野生化しています。
茎はやや多肉質で直立し、高さは60cm〜90cmになります。
葉は互生し、長い柄があり、浅く5裂〜7裂します。縁には鈍い鋸歯があります。
葉腋に、直径約1cmの白色に淡紅色を帯びた花を叢生します。雄しべは多数あり、下半部が合着して雌しべを囲みます。花後、萼は大きくなります。
果実はゼニアオイに良く似ていますが、小型です。
中国や朝鮮では、古くから葉を野菜として栽培されています。漢方薬では冬葵子(とうきし)と呼ばれ、種子を利尿薬、緩下薬、催乳薬として使用されます。 |
[レポート] |
フユアオイの花の写真です。
うまい具合に、花、つぼみ、花後の様子を一枚の写真で撮影することができました。葉の腋に花を付けるので、花の写真が撮影しづらい植物です。
アオイの仲間、特にゼニアオイ属に分類される仲間の植物は、見分けるのがとても難しいです。特徴が良く似ているので、見分けのポイントになるような部分がとても少ないんです。ゼニアオイ属の植物も何種類か掲載していますが、正確な同定は難しいですねー。
フユアオイは古い時代の帰化植物です。帰化植物として扱われるかどうか、微妙な時代に帰化した植物です。フユアオイが野生化しても、日本の在来種に影響を与えることはほとんどないので問題にならないのかもしれません。海岸で見られる海浜植物として、日本に帰化しています。
単に「アオイ」と言えば、フユアオイのことを指します。 |
[写真撮影] |
2008年05月01日 |
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