[特徴・解説] |
海岸の砂地に生えるつる性の多年草。日本全土、アジア、欧州、太平洋諸島に分布する、代表的な海浜植物。
茎は砂浜の上を這い、他物に巻きいたりして広がります。白くて丈夫な地下茎が砂の中をはって繁殖し、大群落を作ることもあります。
葉の脇から長い花柄を出し、径4cm〜5cmの淡紅色の花を1つ付けます。花冠は太い漏斗形です。雄しべ5個と、雌しべは花筒の中にあります。2個の広卵状三角形の苞葉が萼を包みます。
葉は互生し、長さ2cm〜4cm、幅3cm〜5cmの腎円形で、基部は深い心形です。無毛で厚くて光沢があり、柄があります。クチクラと呼ぶ透明な細胞膜が発達しているため、厚くて光沢があり、水分の蒸発を防ぎ、塩分から葉を守っています。
果実は球形のさく果で、黒色の種子が入っています。
良く似た種類に、九州や沖縄の海辺に生えるグンバイヒルガオがあります。葉の形が行司の持つ軍配の形をしているのが特徴です。 |