日当たりの良い海岸や砂地などに生える、地中海沿岸地方原産の一年草。
細く柔らかい茎は直立し、根元ではやや匍匐し、高さは30〜70cmになります。
茎頂に円錐状花序を出し、独特な卵状楕円形の小穂が垂れ下がります。小穂は長さ1cm〜2cmで偏平で厚みがあり、7個〜18個の小花が並びます。小穂は最初淡緑色ですが、のちに熟すと黄褐色になります。
葉は長さ5cm〜12cm、幅3mm〜8mmの線状披針形で互生し、基部は葉鞘となります。毛がなく、縁はざらつきます。
良く似た種類にヒメコバンソウがあります。小穂の長さが約4mmと小型になります。
明治時代に渡来し観賞用に栽培され、関東以南の沿岸地に広く帰化しています。ました。今でもドライフラワーとして用いられています。 |