中国原産と考えられ、各地で栽培されている落葉高木。
高さは約10mになります。樹皮は灰褐色で、成木になると縦に裂けて剥がれます。枝は褐色で皮目が多いです。
冬芽は長さ3mm〜6mmで、丸みのある扁平な三角形です。鱗片は2個〜3個見えます。頂芽はなく、枝先には仮頂芽が付きます。
葉は互生し、葉身は長さ7cm〜15cmの広楕円形〜卵状楕円形です。先端は急にとがり、ふちは全縁です。表面の主脈と裏面全体に短毛が生えます。
雌雄同株です。新枝の葉脇に淡黄色の花をつけます。雄花は数個ずつつき、長さ5mm〜10mmの鐘形で、花冠は4裂し、裂片は反り返ります。オシベは16個。雌花は1個ずつつき、長さ1.2cm〜1.5cmの広鐘形で、メシベ1個と退化したオシベ8個があります。子房は無毛です。
果実は液果です。10月〜11月に黄赤色に熟します。代表的な品種では、甘柿では富有、次郎、渋柿では甲州百目、平核無、四溝、堂上峰屋などがあります。
果樹、庭木、盆栽などとして植栽されます。また、果実は食用とするほか、未熟な渋柿を発酵させると柿渋が取れます。
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