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 サルナシの果実

サルナシ

[和名・種類] サルナシ
[学名] Actinidia arguta
[英名] Bower actinidia
[名前の由来] 猿梨。サルが食べるナシのこと。
別名、シラクチヅル、コクワ。
[分布] 日本各地、サハリン、ウスリー、朝鮮半島、中国
[科名] マタタビ科マタタビ属
[花色] 白色(果実:緑色に掲載)
[花期] 5月6月7月
[特徴・解説]  山地の林内や林縁に生える、落葉つる性木本。
 樹皮は灰褐色で、太いつるの樹皮ははがれやすいです。枝は、はじめは褐色の軟毛が密生しますが、のちに無毛になります。冬芽は隠芽で、隆起した葉枕に隠れています。
 葉は互生し、葉身は長さ6cm〜10cm、幅は4cm〜7cmの楕円形〜広卵形です。厚い革質で、縁には細かい鋸歯があります。裏面の脈上には硬い毛が生えます。葉柄は長さ2cm〜8cmで、淡紅色を帯び、硬い毛と軟毛が生えます。
 雌雄別株です。上部の葉腋に白色の花を下向きに咲かせます。花は直径1cm〜1.5cm、花弁と萼片は5個、葯は黒紫色です。両性花の花柱は線形で多数あり、放射状に開出します。
 果実は長さ2cm〜2.5cmの広楕円形の液果です。10月〜11月、緑黄色に熟します。長さ約2mmの楕円形の種子が多数あります。
 果実は香りが良く、食べ頃になると果皮に少ししわが入ります。生食のほか、果実酒にも利用されます。キウイフルーツに良く似た味です。太いつるを切ると水が出ることから、山中での水分補給に役立ちます。つるは丈夫で腐りづらく、徳島県ではサルナシのつるで作られた「祖谷のかずら橋」と呼ばれる吊り橋があります。挿し木で増やすことができます。
[レポート]  サルナシの果実の写真です。
 サルナシは樹木の種類で言えば、落葉低木になるんですが。なぜかわかりませんが、低い場所には果実を付けない特徴があります。かなり高い場所にしか果実を付けないので、果実を見付けても、手に入れるのはなかなか大変です。どこにでも生えているというわけではなく、生えている場所の周辺にはたくさん生えているけど、生えていない場所ではまったく生えていなかったり。
 そんなわけで、やっと見付けることができたサルナシなんですが。かなり高い場所に果実が付いていたので、綺麗な写真は撮れませんでした。ピンボケ&ブレで、イマイチです。
 果実が高い場所にしかつかないからなのか、市場に流通することも少ないみたい。しかも、値段が高かったりするし。同じ量で考えると、キウイフルーツを買った方が格安になってしまいます。
 ただ、挿し木で増やした苗は、小さくても果実が付きやすいらしい。次回、サルナシを見付けたら、小枝を切り取って挿し木してみようかなー。でも、サルナシの木って、ほとんど見付からないんだよなー。マタタビでもいい!!
[写真撮影] 2008年07月03日
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