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イワダレソウの花


イワダレソウ

[和名・種類]

イワダレソウ

[学名]

Lippia nodiflora

[英名]

Lippia、Frog Fruit、Turkey Tangle Frogfruit

[名前の由来]

岩垂草。岩から垂れ下がる草のこと。

[分布]

関東地方南部以南の本州〜沖縄

[科名]

クマツヅラ科イワダレソウ属

[花色]

紅紫色

[花期]

7月8月9月10月

[特徴・解説]

 日当たりの良い海岸の岩場や砂地に生える多年草。
 茎はつる性で分枝して、砂の上を這うようにして長く伸び、節から根を出して増えます。
 葉の腋から高さ10cm〜20cmの花茎を出し、円柱形の穂状花序を付けます。長さ約2mmの鱗のような苞葉の間に、直径約2mmの5裂する唇形花を多数つけます。始めは白色ですが、次第に紅紫色を帯びます。
 葉は対生し、長さ1cm〜4cm、幅0.5cm〜1.8cmの倒卵状楕円形です。質は肉質で、上半分には粗い鋸歯があります。葉裏には細毛が密着します。
 果実は2分果からなり、コルク質になった萼に包まれます。分果は長さ約2mmの広卵形です。

[観察・感想]

 イワダレソウの花の写真です。
 比較的、めずらしい植物で、海岸でしか観察することのできない植物です。海岸の砂地の上に群生するように生えています。良く枝分かれして、枝分かれした節から根が出てきて、さらに枝分かれして増えていきます。繁殖力は旺盛なものの、砂浜そのものが減少していたり、レジャー客など人に踏みつけられたりして、個体数は減少傾向にあります。貴重な海浜植物のひとつなので、大切にしていきたいですね。
 ひとつひとつの花は、とても小さいです。小さいながらも、唇形花で、上は2裂し、下は3裂して、5裂する唇形花です。花の色が異なるのは、開花時期が異なるためです。花が咲いたばかりの時は白色をしていますが、次第にピンク色っぽくなっていきます。
 園芸品種でもイワダレソウの仲間が出回っています。花が大きく咲くように改良されているので、花の形がだいぶ異なります。地面を這うようにして増えるので、グランドカバーなどとして利用されているようです。

[写真撮影]

2008年07月15日

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