[名前] |
トベラ |
[学名] |
Pittosporum tobira |
[名前の由来] |
全体に臭気があり、節分の時に扉や戸に挿して魔除けにしたことから。
別名、トビラノキ(扉の木)。 |
[分布] |
東北地方〜沖縄 |
[科名] |
トベラ科トベラ属 |
[花色] |
白色 |
[花期] |
4月・5月・6月 |
[特徴] |
海辺の崖地や、林の中に多い常緑低木です。台湾にも分布しています。雌雄異株です。
幹はよく分枝し、緑褐色で皮目が多いです。高さは2m〜3mですが、まれに8mに達することもあります。潮風に耐えて屈曲した形にもなります。
花は集散花序につき、白色から黄色に変わります。花弁は5枚です。花は良い香りがしますが、枝や葉、根には臭気があります。
葉は互生し、枝の上部に集まります。長楕円形で先は丸くなり、全縁で厚い皮質で、やや光沢があります。長さ5m〜10cm、幅2cm〜3cmです。
果実は直径10mm〜15mmの球形のさく果で、先が突き出ます。灰褐色に熟すと、3つに裂け、中から粘り気のある赤い種子を多数出します。
耐潮性・耐煙性・耐風性に優れ、庭園や公園、街路樹などに広く植栽されています。小型のものは切り花にも用いられます。3月〜4月、9月〜10月に刈り込みを行い、堆肥や腐葉土を多めにすき込んで、水はけと水もちのよい肥沃地で育てます。 |
[感想] |
私の地元は沿岸部だからなのでしょうか、良く見かける樹木です。この実が熟してくると、びろ〜んと裂けてオレンジ色のネバネバしたタネを出します。このタネをつつく鳥の姿を良く見かけたので、タネを鳥が食べたり、ネバネバで体にひっついたりしてタネが分布するのではないでしょうか。
粉を吹いたような病気(虫?)にかかっている樹木も良く見かけますが、海岸沿いでは病気にかかった樹木はあまり見かけない気がします。潮風が樹木の健康維持に役立っているのかな? |
[撮影日] |
2005年10月06日 |
[関連ページ] |
身近な植物図鑑:トベラの花(2007年04月11日)
身近な植物図鑑:トベラの花(2006年06月01日)
身近な植物図鑑:トベラの果実(2005年11月23日) |
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