林、道端、山林の伐採跡などに生える、アフリカ原産の一年草。
茎は上部でよく分枝し、高さ30cm〜80cmになります。
茎上部に枝を出して、朱赤色の筒状花からなる頭花を総状につけます。頭花は鼓形で、下向きに咲き、すべて細い筒状花からなります。花柱の先が2裂してクルリと巻きます。総苞は長さ1cmで、総苞内片は綺麗に1列に並び、外片はごく小さいです。
葉は互生し、長さ10cm〜20cmの長楕円形〜倒卵形です。下部の葉は羽状に裂けます。やわらかくて、シュンギクのような香りを持っています。
若い葉は茹でて食べることができます。第二次大戦中は、南洋春菊、昭和草と呼び、兵士達が食用にしました。アメリカでは山火事後にいち早く入り込んで生えます。第二次大戦後、北九州で見付かり、関西から関東に広がって帰化した植物です。
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