照葉樹林の林内や林縁、原野などに生える、常緑つる性樹木。
気根を出して、樹木や岩の上に這い上ります。幹の太さは、径6cm以上になります。樹皮は灰色で、皮目があります。本年枝は緑色です。はじめは黄褐色の微細な星形の鱗状毛が生えますが、のちに無毛になります。頂芽は半球形、またはやや扁平な三角形で、紅紫色を帯びます。側芽は小さく、丸みのある三角形です。
葉は互生し、葉身は長さ3cm〜7cm、幅2cm〜4cmの三角形、まはた五角形で、掌状に浅く3裂〜5裂し、基部は切形、まはたハート形です。花序の付く枝の葉は、倒卵形、または楕円形で、分裂しません。革質で表面は光沢があり、縁は全縁です。若い葉は、始めは褐色の小さな星形の鱗状毛が生えますが、のちに無毛になります。
枝先に直径2cm〜3cmの球形の散形花序を1個、または数個出し、黄緑色の小さな花を多数つけます。花は直径約1cmです。花弁は5個で、長さ約4mmの長卵形で、反り返ります。花盤は暗紅色、雄しべは5個、葯は黄色で裂開すると褐色になります。萼筒は鐘形で、鱗状毛が生えます。
果実は、直径8mm〜10mmの球形の液果です。始めは赤紫褐色で、翌年の春に紫黒色に熟します。先端には、花柱が残ります。直径約5mmの扁球形の種子が5個、入っています。
庭や公園のグラウンドカバー、壁面緑化などに栽培されます。
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