山野に生える、つる性の多年草。
全体に褐色の毛がまばらに生えます。茎は細く長くのび、他物に絡みつきます。
葉のわきから総状花序を出し、黄色い蝶形花をつけます。萼片はすべて萼筒より短くなります。萼には黄褐色の腺点があります。
葉は、長い柄のある卵形の3小葉からなります。質は薄く、両面に伏した毛をまばらにつけ、裏面に腺点があります。
果実は長さ約2cmの扁平な楕円形の豆果で、ほとんど柄がありません。赤褐色に熟します。熟すと裂開して、中に黒いて光沢のある種子が2個入っています。
よく似たタンキリマメは、小葉の先がゆるやかに細くなり、急に細くなるトキリマメと区別できます。トキリマメの方が小葉が大きくて薄いです。小葉の幅はタンキリマメが中央より上がもっとも広いのに対して、トキリマメは下半部がもっとも広くなります。茎や葉の毛は、タンキリマメより少なく、緑色が目立ちます。
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