当時は、長く続いた鎖国政策を解き、開国という大きな政策転換を図りました。
ですが、開国はしたものの、自国の海軍力があまりにも時代遅れで脆弱であることを知った江戸幕府は、国防上、海軍力の強化のために欧米諸国から洋式軍艦を購入しました。しかし、洋式軍艦を購入しても、近海に浮かべておくことだけでは海軍力とはいえないので、修理、改修、造船の問題も考えなければなりませんでした。
そこで、購入した洋式軍艦を修理し、新たに新造艦を建造するための設備と場所が必要になりました。
こうして、慶応元年(1865年)、横須賀に製鉄所(造船所のこと)の建設が開始されました。
幕府は、この新しい造船所の建設にあたり、駐日フランス公使レオン・ロッシュの提案を受け入れ、その首長にヴェルニーを迎え入れたのでした。
三浦半島の歴史:横須賀市深田台・横須賀市自然・人文博物館 |